神戸六甲縦走トレイルラン2021走ってきた
2019年にこの大会に出て制限時間8時間でぎりぎりゴールした底辺トレイルランナーです。
そんな底辺トレイルランナーの自分が参加通知書を受け取った1週間前から走り込んで挑んだ今回の大会。
果たして無事にゴールできたのでしょうか?
2018年・2019年はフルマラソンやトレランで走りまくっていたので体重は84キロくらいでしたが、コロナで2020年から趣味をホームジムでの筋トレに変えました。
きんにくんが、「筋トレでダイエットしなさい」「有酸素運動をしすぎると筋肉が分解されて基礎代謝が落ちるので30分くらいにしなさい」というのであまり走らなくなっていました。
ホームジムで筋トレしてプロテインも飲みまくった結果、体重は94キロに。
もちろん筋肉も脂肪も蓄えられています。
こんな長距離向きじゃない身体になって果たして38キロというトレイルランの大会で完走できるのでしょうか?
一緒に出場するのは相棒のどいちゅうです。
彼は2019年の大会で私より1時間早くゴールしています。
今回はコロナで2組に別れてスタートするということで、私とどいちゅうのスタート時間の差はちょうど1時間あります。
つまり私の1時間後にどいちゅうがスタートします。
当日
朝4時に起床。
納豆ご飯2杯と前日に用意していたバナナ3本、そして脂肪燃焼系のゼリーを摂取して準備万端。
5時26分の電車に飛び乗り7時前に須磨浦公園駅につきました。
私のスタートは8時半。女性と同じ時間のスタートです。
スタートの順番はフルマラソンのタイムの遅い順です。
遅い人が遅い時間にスタートすると日没で危険だからです。
自分のゼッケン番号を見ると私よりフルマラソンのタイムが遅い申告をした人は10数人しかいません。
(ちなみにわたしのフルマラソンのベストは4時間15分です)
やっぱりトレランの大会に出る意識の高い人はマラソンももちろん速いということです。
自分のような長距離向きではない身体でトレランをするのは無謀なのでしょうか。
スタート
もともと走るのは速くないし練習不足なのでスタート位置も1番後ろに並びました。
最初の坂までダッシュするももちろん上りは歩きます。
階段を登ってみて気づきました。
「階段を登るのがいつもより重い・・・」
筋肉量がアップしたおかげで体重もアップ。
前にトレランしていた感覚より遥かに階段登りが辛くなっていました。
須磨アルプス・高取山まではなんとかついていってましたが、菊水山の登りで足が終わりました。
10段登るごとに一旦止まって休憩しないと登れません。。。
後ろにつかれるとすぐに譲ります。
スピードより完走をメインの目標にしました。
もう、どいちゅうに追いつかれる時間など気にしてはいられません。
市ケ原
2019年の大会では市ケ原のタイムは4時間でした。
今回は4時間23分。
タイムはもう気にしません。ゴールだけが目標です。
今回の大会ではコロナ禍ということでエイドでは個包装のお菓子と水とスポーツドリンクがありました。
飲み物だけしかないと思ってゼリー飲料をたくさん持っていってましたが、お菓子だけでもかなり助かりました。
摩耶山の登り
登りの傾斜で言えば菊水山が1番きつくてしんどいですが、摩耶山は登りが長くて疲れます。
しかもそろそろ頂上かと思ったらまた一旦降らされてまた登りが始まります。
もう何度も止まりながら登りました。
後ろが迫るとパスして先に行かせます。
避けるのが早すぎて後ろがまだ全然近づいていないのに待つこともしばしば。
摩耶山の最後の方の岩場ではちょどいい高さの岩も多いので腰掛けて休み休み登りました。
掬星台
摩耶山の登りが終わったらもう長い登りはないので這ってでもゴールできます。
摩耶山エイドでしっかりお菓子でカロリー摂取してスタートすると、前方で景色をバックに写真を撮る男性の姿が。
自分が手前から歩いて近づいてる間も写真を撮り続け、さらに自分が抜かした時もまだ撮っていたので
「いや、だいぶ写真撮りますね!」とつっこんでしまいました。
後で知りましたが自分はその人をTwitterでフォローしていました。なんたる偶然!
平らと下りで走れそうなところはゆっくり走り、登りはもちろん歩き。
登りでも長い登りは休み休み登るの繰り返しで進みます。
記念碑台
最終関門の記念碑台6時間台で通過できました。
ゴールまであと8キロという声が聞こえました。
お菓子を食べて、口の中は甘いゼリー飲料の味でネチネチだったのでこのエイドではスポーツドリンクではなく水を自分のボトルに補給しました。
六甲山ガーデンテラス
通過時間は7時間9分
もう最終関門も突破したので全く急ぎません。
自分の足と相談しながら進みます。
もういつどいちゅうが来てもおかしくありません。
足音が聞こえるたびに振り返り、確認してしまいます。
最高峰
最高峰の手前の登り下りの連続で雨が降り始め強風に変わりました。
体が冷えないように早めにウインドブレイカーを着ていたのでフードをかぶって凌ぎました。
そしてついに最高峰。
六甲山最高峰の峰を隠して「六甲山最高!」にして撮影するのが流行っているということで自分ももちろんやっておきました。
風雨がきつくて山頂はもちろん誰もいません。
魚屋道
ついにゴールまで下るのみです。
前方を見るとスタートして始めにあるウォーキング指定区間で話しかけたマダムが走っていました。
おそらく登りは得意だけど下りは苦手なのでしょう。
登りで離され下りで姿を見るというのが続いていました。
「あとは降るだけなので怪我だけ気をつけてくださいね!」と言い残して抜き去りました。
マダムは
「半縦しかしたことがなかったので完走できるか心配なんです!」といってましたが、無事完走できそうでよかったです。
ゴール
いよいよゴールです。
ゴールテープの先を見るとどいちゅうの姿が見えました。
その瞬間頭の中は???です。
しかもゴールしたばっかりという訳ではなく、ゴールして着替えまで完了しているように見えます。
「一体いつの間に抜かされたんやろう・・・」
と考えを巡らせている間に答えはわかりました。
どいちゅうが足元をこちらにチラッと見せて足首に巻かれているテーピングを見せながら
「棄権してん!」と言ったからです。
どいちゅうはスタート直後に足をグネリ、痛みを我慢して鵯超駅まで頑張ったがそこでリタイヤしたそうです。
有馬温泉
ゴール後は宿をとっているのでセブンイレブンで買い込んで温泉に入って宴会です。
カツ丼とカルビ丼とビッグフランクとサラダと大量に補給してエネルギーチャージしました。(タンパク質多め)
他の人は混んでいる日帰り温泉で汗を流して、重い足を引きずりながら電車やバスで家路につくところを自分たちはゴールのすぐ近くの宿を取っていたおかげでめちゃくちゃ楽ができました。
普通に温泉に入るより、トレラン後の疲れ切ったからだで入る温泉は何倍も気持ちいいです。
しかも空いている!
次の日の朝は6時に起きてホテルについているプールに入ってひと泳ぎしました。
さらに温泉にも入って寝湯でゆっくりしました。
まとめ
今回は山で練習もせずに大会に出場したおかげで地獄のような苦しみを味わいました。
次回はちゃんと練習して長距離の足にしてから大会に参加したいと思います。
問題はトレランやマラソンとホームジムでの筋トレが相乗効果がない点です。
長距離を走れば走るほどせっかくつけた筋肉は削げ落ちていき、筋トレすればするほど体は重くなり長距離向きではない体になってしまいます。
ですのでそこまでムキムキにならずにそこそこの筋肉を維持しながら週2回はランニングを続けたいと思います!
次回はどの大会にでようかしら?